【新作製作チラ見せ!】手並べタイルであれこれ考える

ブログ

みなさんこんにちは。

今日は、ただいま鋭意製作中の新作シンクの様子をちょこっとだけお見せするのと、作っている時にどんな事を考えたり、作業しているかについてお話していこうと思います。今回の新作は、一つひとつ丁寧にタイルを並べる「手並べ」にこだわった、作善堂特別デザインのシンクになります!

一枚一枚、形・色を見定める

作善堂のシンクは、シート状に加工されたタイルとバラバラのタイルを組み合わせて製作されることが多いのですが、どんなデザインのシンクをどんなタイルを使って作るのか、それぞれ製作者が得意な形でバリエーションを考えています。

現在は生産されていないヴィンテージなタイルと現在生産されているタイル、新作のタイルなど、色々組み合わせて作るのも作善堂のスタイルかなと思います。

私が得意としている規則的な手並べの作業は、バラバラのタイルをどんな風に組んでいくのかが肝となり、腕の見せ所となります。

「リズム感が出るように大きめのタイルも増やして並べよう」 「この部分は、あえて淡い色を並べて、さりげないアクセントにしよう」「焼き物らしい結晶釉のタイルを組み込もう」「ヴィンテージのタイルを主役にあえて1色のみで仕上げよう」「ピンク系のシンクのバリエーションを増やしていこう」

このように、ある程度の方向性を決め、タイルをあれこれ持ってきては組み合わせを試しつつ、完成形をイメージして並べていきます。絵を描くような、パズルを組み合わせていくような作業ですが、作善堂の作業メンバーは基本的に下書きなどはなく並べながら決めていくスタイルです。

ピンセットで置く、繊細な手仕事

タイルを並べる作業は、とても集中力が必要です。

数ミリのズレが、全体の仕上がりに大きく影響してしまうため、息を止めるようにして、ピンセットで丁寧に一つひとつのタイルを置いていきます。

繊細な作業を何度も繰り返すことで、機械では作り出せない、温かみのある、複雑な模様やデザインが生まれます。そして、手作業だからこその微妙なピッチの違いやゆれの感じがなんとも言えない雰囲気を作っているのだと思います。

完成まで、もう少し!

手並べシンク、いかがでしたでしょうか?

私たちのこだわりが詰まって新作シンクが生まれています。完成まで、もう少しお時間をいただきますが、皆さんの暮らしを彩る特別な1台になるよう、色々と悩みながらも心を込めて製作しています。

シンクが完成しましたら、また改めて新作としてご紹介しますので、どうぞお楽しみに!

それでは、また。

 

 

タイトルとURLをコピーしました