昨年の年末ごろ、作善堂の工房へ一台のオーダーシンクを引き取りにお客様がご来店されました。 そのお客様は、古民家を改装し、作業場兼ギャラリーをオープン予定の「刃物屋さん」です。
最初に打ち合わせでお越しいただいた時、お客様の想いはとてもシンプル、かつ熱いものでした。
「会社のロゴを入れたい」
「コーポレートカラーを使ったシンクに仕上げたい」
「作業中に気分が上がるようなシンクにしてほしい」
当初は、具体的なデザイン案がカッチリ決まっているわけではなく、全体像も「ふんわり」とした状態。 「どんな風になるんだろう?」とお互いに探りあいながらのそんな始まりでした。
「お任せします」という、作善堂への信頼
どんなシンクにしたいのかを具体的にする為、ロゴの表現方法や使用タイルの種類の選定、金魚タイルを入れるのか否か、どこを目立たせたいのか、など様々な事を丁寧にお伺いしました。お話を重ねる中で、お客様から「ご提案内容いいと思うので、デザインはもうお任せします!」という、作善堂のセンスを信頼してのオーダーをいただきました。
刃物を研ぎ、命を吹き込む「職人」であるお客様から預かった、大切なバトン。 お客様に素敵なだなと思っていただけるシンクになるよう、ロゴの並べ方やタイルの配置・配色の一つひとつをじっくりと考えながら製作を進めました。



下記画像は実際にお客様へメールにてご確認いただくときにお送りしたものです。このような写真で製作前に確認をとり、OKをいただいてから実際にシンクの施工に入ります。

「写真で見る何倍も素敵…!」
そしていよいよ、お引き取りの日。 完成したシンクと対面された瞬間、お客様の表情がパッと輝きました。
「わあ……!すごい、写真で見るより何倍も素敵です!」
そう仰りながら、仕上がったばかりのシンクを愛おしそうに、何度も何度も覗き込んでいらっしゃいました。 ロゴの入り方、タイルの色味、そして手触り。 そのお姿を見て、私たちスタッフも「このシンクを作れて本当によかった」と、しみじみ感じました。




これから始まる、新しい物語の相棒として
古民家のギャラリーで、新しい刃物が生まれる傍らに、作善堂のタイルシンクが寄り添う。 その光景を想像するだけで、このシンクを製作出来てよかったなと思います。
お客様にとって、このシンクが単なる「水場」ではなく、作業の合間に心を整え、明日への活力をチャージできる「パワースポット」のような存在になってくれたら、これほど嬉しいことはありません。

