みなさんこんにちは。
セミも元気よく鳴いており、40℃という気温を耳にしても驚かなくなってきている自分がいる事に麻痺してるなーと感じる昨今でございます。「なんだかだるいなー、眠気がすごいな」と感じていたのは、どうやら軽い熱中症予備軍だったようで、気をつけているつもりでも危ないんだなと改めて思いました。お客様より「多治見は暑いと思いますので、ご自愛くださいね。」とのお言葉を有り難くもよくいただきますが、近年はどこの地域も危険な気温となってきておりますので、皆様も十分お気をつけくださいませ。(先日社長特製紫蘇ジュースがスタッフに配られておりました。笑)
さて、今回はオーダーをいただいたこちらのシンクのいきさつをご紹介していこうかと思います。

最初にお話をいただいたのは、ご友人のタイルメーカー様からご紹介をいただいたとの事で、多治見のタイルのイベント時にご挨拶がてら見に来てくださいました。ご自身で焼いたカエルの焼き物を入れてシンクを作りたいとのご希望で、この時はどんなものなのかはわかりませんでしたが、焼き物をお見せいただいきながら判断いたしますとの事として、後日にご来店いただく流れとなりました。
少し日が経った後に、来店予約フォームからご連絡をくださりご来店をいただきました。「やっとカエルのイメージが出来上がったので伺いますね」とのお言葉どおり、3つのカエルの焼き物をご持参いただき、シンク製作職人とも確認しつつ、うち2つのカエルを採用するところからスタート。


「モネの世界感が好きなので、モネの雰囲気のシンクにしたいんです。」とお話しくださり、モネの挿絵の絵本もご持参くださってイメージをお伝えいただきました。実際にお話を最初に聞いた時は“タイルの指定が全くないから決めるの難しいぞぉ”と少し冷や汗をかきながらも、“このイメージだと私個人としては、このタイルじゃないか?”というものがあったので、一度タイルを確認してもらうと「まさにモネの色合いですね!」と私の感覚とお客様の感覚が一致できていることがわかったので、そこからは驚くくらいスムーズにメインのタイルは決まっていきました。
タイルや底面の配置を決めているうちに「よくわかってくださっているし、お任せしますよ。」とお声がけいただきつつも、実際にタイルを見ていただいた方が間違いがないという気持ちもあったので、おおよそこのタイルを使って並べていきますねと確認をいただいた上で、今後は写真をメールでご確認をいただき最終決定をいただく形となりました。


左側の写真が来店時に決めていかれた配置と提案したタイルの状態。右側の写真が訂正もしつつ最終決定いただいた底面のデザインになります。このシンクの製作は、来店時に「お任せしますよ」とのお言葉をいただいた事もあり、参考に持ってきていただいていた絵本の画像を眺めつつ、こちらで組み合わせや配置をどんどん進めさせていただいて決まりました。(今回は何かが降りてきたようで、悩まずスラスラと底面のデザインを組んでいけました!作善堂のスタッフがタイムリーにモネ展やモネの池にも行っていたようで、何やらモネに染まっていた時期でした。)

あのタイルと。。。このタイルと。。。と本当に今回はじゃんじゃか使うべきタイルが浮かんできて不思議なゾーンに入っておりました。(滅多に無いレベルの迷うことのないタイル捌きでした笑)






作善堂のスタッフからも「素敵なシンク!!」と絶賛のタイルシンクが完成しました!何度見ても“いい感じ!”と担当の私もしみじみ見てしまう出来栄えです。新旧色んなタイルが良い味を出しているとても良いシンクだったので、お引き取りにくる頃には、いなくなってしまうのがちょっと寂しいくらいのシンクでございました。

実はお引き取りの時に、たまたま取材の方がいらっしゃっていて、このシンクに興味津々。お客様からもお話を伺ってとても盛り上がっておりましたよ。
これからこのシンクが使われて年月が立っていくほどに、また良い雰囲気を出していくんだろうなぁと思いを馳せつつ、ちょっぴり寂しい気持ちでお引き渡しとなりました。お話を最初にいただいた時には想像だにしなかった展開になりつつ、本当に素敵なシンクになってよかったなと思います。
今後もまた、素敵なシンクが出来上がるよう頭と気持ちを巡らせていこうと思います。
それでは、また。